「真昼」
「名前くらい誰だって呼んでくれるだろ」
「……周くん」
BOOK☆WALKERで電子版を購入してるんですが、カバー裏に書かれているイラストが収録されてるのは嬉しいですね。
真昼が可愛い……。あと、電子版でカバー裏の収録あるタイトルはちらほらあるんですけど、袖――カバー折り返しの著者コメントとかまで収録してるのは珍しい気がします。
構成担当の優木すずさんのコメントがとても笑えました。
これまでの交流から周がある程度信用を勝ち取れたのか、食費折半でなら出来立ての手料理を食べさせてくれることになって。
ありがたい提案にまず「それでいいのか?」的に真昼の意見を聞いてくれるのは偉い。
周の部屋でエプロンつけて料理してる真昼の様子がとてもかわいくて良かった。
ゴム加えて髪整えてる絵は小説1巻の挿絵にもありましたけど、漫画だとより鮮明に描かれるわけで。調理器具泣いてるコマとか、潔い周に嘆息するところとか、周が奥さんもった気分って照れてるところとか。
全体的に微笑ましい空気を感じ取れて可愛い。無言ジト目で「変なこと考えてません」ってなってるところとかもよかった。
おいしそうにご飯を食べてる周が良いし、彼の言葉を聞いて笑う真昼が可愛い。
巻末の書下ろしSSが「二人の関係性」で真昼から見た周の印象についての補完ができるので、それも併せてみるとニコニコできますね。
「頑張らないといけませんので」の時とか、時折真昼が影を見せる時もあるのですけど。
周がそれに気付きつつ無理に踏み込まないのも良い。
そうやって気遣いができるからこそ、周の近くにいるときに真昼は自然な笑みを零してくれるんだろうなぁって思えるのが良い。
ひょんなことから預かることになった合鍵を、初回とか特に大事そうに抱えたり。返す時ちゃんとハンカチで包んでいたり。いざ使用するときに躊躇いを経てから「えいっ」ってやる真昼が可愛くて、良いコミカライズを堪能させてもらいました。