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『本職の騎士で純粋な忠誠心を持つ者は、絶滅した!』

(略)

『ゆえに、我は汝らのような純粋な忠誠心を持つ者との戦いを望む』

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

騎士候補生のカトラスと出会って、親睦を深めていくことになったナギ。

当人は少年と言っているが、中世的で女性にも思える。……いやまぁ口絵でバレてるので、実際のところは彼女なんですけども。

カトラスの抱えていた問題の解決を、彼女の中に宿っていた「もうひとりの人格」に頼まれることになって。

 

今は亡き母の申し伝えで、騎士にならんと王都を目指していたカトラスでしたが……。

なんでわざわざ女の子を男子と偽って、人格が分かれてしまうような過激さでもって育てたのか。

その真相はあまりにもカトラス個人を無視していて、勝手すぎて重い。カトラス自身はいい子なので、貴族に利用される未来を回避したいとナギが思うのも納得。

 

これまで見てきた例にもれず、騎士たちも貴族のように腐り果てていたみたいですし。カトラスは良い出会いできましたよ、本当に。

しかしまぁ、ナギ一行は対応能力が本当に上がってきたといいますか。チートスキル持ちの奴隷が増えたことと、多少の制限こそあるものの長距離の連絡手段とかまで編み出したので、パーティーを分けて行動することになっても各々を思いやって動けてるというか。

ご主人様であるナギがいない側のメンバーも、万一を考えて情報伝達を考えてくれてますし、頼もしいですねー。