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2人とも同じ目的の話をしている、だからもう大丈夫」

そう言うルーティの顔には満足げな笑みが浮かんでいた。

 

ヴェロニア王国がゾルタンにちょっかいを掛けてきた問題に、一つの決着がつくことになる話。

今までヴェロニア王国は連合軍に属さず、魔王軍と停戦した上で連合軍の物資を海賊を雇って奪う、なんて真似をしていたわけで。

上層部はいったい何を考えているんだと思っていたわけですが……戦闘能力という意味では大したことがないけれど、あれはあれで怪物の類だな……。

 

ゾルタンとしてヴェロニア王国相手に対処するために、神殿に知らせを出したら「開戦しようぜ!」と乗り気な返事が来て逆に困る羽目になったり。

エピローグで明らかになった協会が鋭意育成中の切り札が、ゾルタンへとやってくるかもしれなくて。ルーティがスローライフを満喫する一方、世界が勇者を放っておいてくれないんだから困りものです。

 

最初にヴェロニア王国を率いてきた王子とハイエルフは、まだ和解の道がありましたが。

黒幕としてうごめいていた王妃は恐ろしいものがありましたね……なんだあの「王子」は。今回レッド達が彼女たちの思惑を阻止してくれて本当に良かった。

ギデオンだったころを知っている相手だったことも会って、厄介ではありましたが。ミストーム師が聞かなかったことにしてくれたりしましたし、ゾルタンの街には本当に救われますね。