「今のレッドに必要なのは精神を研ぎ澄ますことだわ。平和な中で鈍った技術を取り戻すことは、一朝一夕でできるものじゃないけれど、心ならギデオンだった頃とは違った強さを手に入れているはずよ」
レッド達は変わらずスローライフを満喫中。
ルーティ達の薬草も無事に採取できてホッと一安心というところですが。
かつての仲間ダナンもそろそろ旅に戻ろうか、というところ。その前の区切りとして彼はレッドとの手合わせを希望して。
それを受けたもののかつてよりも戦闘を重視していないレッドは、特訓を行うことに。……彼を慕う面々が集まって、なんかダナンまで一緒に居るあたり温かい集まりですよねぇ。
途中でなんかすでに設定もりもりハイエルフなヤランドララが、とある武術流派の開祖だって情報まで出てきて、寿命長いからって好き放題してるな……。
ダナンはスローライフという生き方こそわからないけど、レッドになったギデオンが足を止めたわけではなく、今も尊敬できる男だって言ってくれたのは嬉しかった。
レッドもそんな彼だからこそ手合わせを受けたんでしょうし……かつてパーティーがバラバラになった時とは違って、互いに納得して別れようとしてる関係がわりと好きです。
……まぁそんなレッド達の平穏を壊すかの如く、魔王の船を求めて新たな勇者として立ったヴァン一行がゾルタンを訪れるんですけどね!
テオドラがアルベールを伝令として先に送ってくれたおかげで、レッド達はヴァンと顔を合わせないように動けたのでありがたかったですけど。
ヴァンはもともと教会に預けられていた王子ということもあってか、こう狂信者みたいな気配が強くて恐ろしい。
ルーティみたいに人間味をそぎ落としてるのとは違って、笑顔だって浮かべられるけど話は通じないヤバさがある。
加護に従うことこそ正義だから、勇者の自分は正しいと思い込んでるし……精神操作の能力持ったアイテム使って人々を扇動しようとすらした。
流石に見過ごせず妨害に動くことになって……極力情報を与えずに撃破したけど、ルーティを見たことで執着を覚えたっぽくて、対決からは逃れられないんだろうなぁと思うと頭が痛い。