「俺は英雄でなくとも勇者の仲間だから、罪のない命が奪われることを見過ごせない。ここで逃げたら、俺は勇者の仲間として失格だ……今戦えるのは俺しかいない、だから俺はここで戦わなければならないんです」
普通に考えたら『勇者』ヴァンは、ゾルタンに来た目的を果たしたんだから残る意味はない。けれど彼はとどまる選択をして……。
それはレッド達からするとありがたくないので、狂信的なヴァンは横に置き他の仲間に接触することで説得させようと試みます。
ヴァンに恋する妖精ラベンダには、同じく恋をしているリットが当たって。欲望と信仰を抱えた後見人リュブ枢機卿には変装したレッドが情報を持っていく。
割とうまくいっていた感じがしましたけど、どうしたって予想外の状況にはなりますよねぇ……。
こちら寄りのテオドラと情報交換してるところに、ヴァンが乗り込んできて。ダナンとギデオンとして顔をさらすことになって。
『勇者』に対応する『導き手』の加護持ちのギデオンの存在は、ヴァンの心を揺らすことになって……率先して切らなくても良いものを切り捨てようとするのは、狂気ですよ。
そんなヴァンを止めようと男を見せてくれたのがアルベールだっていうのは驚きましたが。その意地があったからこそ間に合ったものもあるので、格好良かった。
アルベールの抵抗によってさらに揺れたヴァンを、しっかりと倒したギデオンはお見事。これでヴァンの憑き物が落ちて落ち着いてくれればいいんですけど。