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「それに……私の大切な人が言ってくれたんですが、他の人にはない特殊な力を持っているということは素晴らしいことですよ」

 

タイトルがすべてを物語っている作品なんですよね……。
ちなみに長すぎて入れられなかったサブタイトルまでつけると「 スキル『鑑定』に目覚めたので、いつも優しい巨乳な受付嬢を鑑定したら、戦闘力99999の魔王な上にパッドだった件について~気づかなかったことにしようとしてももう遅い……ですかね?~」になります。

鑑定スキルを取得した主人公のアルト。商人だったら必須レベルのスキルのようですが……彼は、直接戦闘に寄与しないその能力を持って冒険者としての活動を続けていた。

薬草の納品クエストとか面倒な依頼を受けてくれるから、受付嬢のサティさんからの好感度も良かったようですが。

 

そこは彼も男子だったというか。可能な限り胸部を見ないよう努めていたし、人気者な彼女と付き合えるとも思っていなかったけど、その夢が詰まった胸のサイズがいくつかだけ知りたくて、人物鑑定ができるまでスキルを鍛えたとか、なかなか変態の所業なのでは。

そうやってサティを鑑定してみたところ、彼女が強大な戦闘力をもった魔王な上、実は胸はスライムパッドでの底上げだという事実に気が付いてしまって。

 

そこから受付嬢サティではなく、魔物たちの姫である魔王サティとしての顔を見ることになっていくわけですけれど。

魔王サティは穏健派で、人間たちと和平を結ぶために人の生活に交じっていたこと。アルトのいる街を拠点として選んだのは、この街出身の勇者と接点を得ることが目的だったことなどが明らかになるわけですが。

 

そうした秘密を知ったこともあってアルトとサティの距離が近づく一方で、サティが探し求めていた勇者がアルトの幼馴染であり彼に好意を持っているアリシアだったことが状況をややこしくしてますよね……。

まぁ先代魔王の死因といい、基本的にはギャグとエロとコメディの要素が強いファンタジーということで、笑える作品ではありました。笑うしかないともいう。