「ヴェンデリンは、魔法と興味のあること以外にはやる気が薄いからの」
「時間は有限だからな」
エルヴィンとハルカがついに結婚することとなり、ミズホ流の結婚式を挙げたあと伝統の巡礼を合わせて行うことに。
……この期に及んで可愛い可愛い妹の結婚を認められず、その巡礼の妨害をしてやろうともくろむタケオミさんはみっともないぞ……。
それを察知したヴェル達がサポートに回っているし、彼の側室候補の少女が機転を利かせてうまく彼を転がしてくれたので助かりましたが。
多少遊んでいたエルヴィンは、速攻で子宝に恵まれることになって。
ヴェルの初期の奥さんたちも妊娠中ということで、冒険者としての活動には制限が掛かることになります。
妊婦に瞬間移動の魔法を使うのもNGということで、今回はヴィルマやカチヤ、リサにテレーゼなどと行動することが多かったですね。
あとは冒険者活動できなかったから、また土木魔法使いとして領地の発展のためにローデリヒの計画に従って動くことに。
サポートしてくれるテレーゼやリサが居てくれて良かったね、というところか。
多少はヴェルの手が空くタイミングで、王都の冒険者学校で教鞭をとっていた魔法使いが高齢を理由に職を辞して。
後進の育成は有力な魔法使いにとって義務に近い世界だ、ということでヴェルにお鉢が回ってくることに。講義中、生徒へヴェルが敬語使ってるのが若干の違和感ありましたが、考えて魔法を使うタイプのヴェルの指導は結構好評な模様。
そこで表紙にいる新キャラの少女3人と縁が出来て、彼女たちもヴェルに好感を持つ……ということになりますが。なんというか、今巻のエピソードは全体的に軽いんですよねぇ。サクサク読めるので良いですけど。
バウマイスター伯爵家の重臣となるエルも、ヴェルと同じように複数の妻を娶って領地を支える姿勢を見せなきゃいけない、となって。
急に幼馴染登場してきたのにはちょっと笑った。ややこしい問題がないではないけど、今のヴェンデリンなら蹴散らせる些事なあたり、有力者ではあるんだよなぁ。
……いや、なんだかんだで柵多くて自由に動けないイメージもあるので……。