「エルがいるから疑われているな……」
「いや、ヴェルも同じくらい疑われているだろうが!」
子どもたちの家庭教師を募集することになって。
生まれたばかりではありますが、選考に時間がかかるから今のうちから動いていくことになるのだとか。
推薦状必須の応募で、推薦状をもらえない盆暗の集まり「賢者協会」に絡まれる」一幕もありましたが、これ以上バカ貴族増やしてどうするんだ……。
いつも通りバカ追い払って終わってましたけど、ワンパターンすぎてもなーとは思う。
リサの実家に挨拶に行ったり、発掘された小箱をいじっていたら実は魔道具でヴェルとアマーリエが捕らわれの身になったり、加筆イベントもそこそこ。
……ヴェル、ちょっと前に遺跡で子供にさせられたり、この巻では他の魔法使いのミスに巻き込まれて女性化してしまうトラブルに遭遇したりしてるのに、怪しいブツに気軽に手を出すなよ、とは思いますが。
普通ならある魔力反応がなかったから、仕方ない部分もある……のか? これもまたヴェル達にとっては悪名高いイシュルバーグ伯爵の作品だっていうんだから、大変です。
まーヴェルは、アマーリエさんと添い遂げる未来があったら、っていうIF世界を満喫してただけですが。それを見せつけられて、平等でなくなることに憤った女性陣が荒れて、ヴェルにそのアイテムを見せたエルの胃が痛む羽目になっただけで。合掌。
王国から西に向かって派遣された飛行船リンガイアが、ついに魔族の国を発見。
船長たちは平和的に交渉しようとしていたものの、バカ貴族が先に手をだしたせいで状況がややこしくなって。
……いや本当王国はバカ貴族のストックが尽きませんな……。