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「“本当の英雄達”」か……。あなた達は、本当はとてもすごいのよ。たくさんの人を救ったの」

 

再読。ついに2つの連邦をつなぐ大陸横断鉄道が開通することになって。

ベネディクトがアリソンにヴィル、フィオナへと招待状を送り、豪華な鉄道旅行を楽しんでもらおうとしたわけですが。

 

実際途中までは旅を満喫してたんですよ。一日先に乗れたアリソンとフィオナが、その日は一緒の部屋で過ごして、秘密を語らったりしてたようですし。

ヴィルが列車に乗ろうとしたら、警官に止められたりして彼の平凡さが伺われる。まぁ、実際のところ、ベネディクトの英雄的行いの裏に居て偉業を為してる2人のうちの1人なんですけどね。

 

しかし、この列車もまた陰謀の材料として使われてしまったというか。

次々と乗務員が殺される事件が発生し、巻き込まれてしまうことになります。

列車に同乗し暗躍しているスー・ベー・イル側のストーク少佐ですが、彼はアリソンの父「オスカー・ウィッティングトン」に思う所があるようで……。

 

巻頭の「序章の前に・a」が未来の時系列で、アリソン達の娘であるリリアの視点から語られるエピソードであり……列車で事故にあいヴィルが死んだらしい、と彼女は言うのですが。

再読でバイアスかかってるの差し引いても、あからさまではあるから何かしらの裏事情があるんだろうなぁ、とかつい穿ってみてしまうな……。

上巻なのもあって、伏線を巻いてる感じで平穏な時間の方が多め。