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「でも、他に方法はないのよね?」

「今のところはね。――どうする? やるかやらないか、リリアが最終的に決めてくれ」

(略)

「やるわ。――連中に一泡も二泡も吹かせてやりましょう」

 

旅先で気まぐれから遊覧飛行に申し込んだリリアとトレイズは、水上に不審な機体を発見。

インストラクターが必要だからと確認に行ったら、銃撃してくるなんてトラブルに遭遇してしまって。

なんとか逃げ延びたものの宿泊先から遠く離れてしまい、どうにか帰ろうとした2人はイベントで飛ばされる飛行機に乗る機会に恵まれたわけですが。

 

それこそが、陰謀の渦中の機体で。

機長たちが抱きこまれていて別方向に飛ばした末に逃げるし。進路を変えようとしたら、不良空軍に絡まれる。

どうしようもない状況の中で、何とかしようとトレイズ達が足掻いたことで、アリソンが間に合ったわけですから何より。

……まぁ最後「実は泳げない」ということが明らかになって、最後まで決められないあたりがトレイズらしいなぁ。一連の騒動を経てリリアからの印象は少し変わったみたいですけどね。

 

胸糞悪くなる作戦を、未来のために実行しようとしていたところ、娘が飛び込んできたせいで別の対処を迫られることになるの、『アリソン』3巻でもあったことですよね。

このあたり意図的に対比させてるような気がする。

 

サイドストーリーとして『遺書』と『メグとリリア』を収録。

『遺書』は軍人であるアリソンがヴィルに宛てるつもりで書いた遺書が、保存期間を過ぎたために変換され、それをリリアが読んでしまう話。

『メグとリリア』は、スー・ベー・イルからやってきてロクシェに馴染めずにいたメグミカが、リリアと友人になる話。リリアの快活さは日常回で輝きますなー。