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「だから、気持ちを切り替えて旅を続けよう」

 

セリアはレイスとレンジの追跡から逃げ切ることに成功。

その足でガルアークの王都に帰るのを良しとせず、実家に影響が出るだろうから、と訪問を決意。それをリーゼロッテに相談してくれたおかげで、アリアという戦力を借りられたので偉い。

実際アリアが気を引いてくれたおかげで、弱みに成りうる母を保護することに成功したわけですしね。

 

領民への責任があるからと王国に残る決断をしたクレール伯爵は、貴族としての矜持を感じられて良いですけど……。

アルボー公爵派が力を持っている状況でどれだけのことが出来るだろうか。敵がレイスとつるんでいて、今回セリアを追撃したみたいに勇者レンジを持ってきたりするのが面倒なんですよねぇ。

ベルトラム王国本国には勇者ルイもいますけど、彼はまだ良識持ってる方なのが救いか。

 

一方でガルアーク王国側に集った勇者たちは、タカヒサ以外は特訓に乗り気。

ヒロアキがゴウキに「指南役務まるのかよ」って絡む一幕もありましたが、実力を確かめてからはしっかり認めてましたし、昔に比べると丸くなってきてますね。

……相変わらずどころか焦りからどんどん悪い方向へ進んでいるのがタカヒサで……。彼は美春のことをみすぎて、傍にいてくれたリリアーナの事を思いやれなかった。

そういう積み重ねによって、ついに絶縁状を叩きつけられたわけですけど。まぁなるべくしてなったというか。終盤、落ちるまでの速度感がヤバい。

 

美春がリーナから「間違った選択をすることを強く勧める」とか言われていた中で決断を下したわけですが。

次回予告では「正しい選択だった。そのはずだった」みたいに書かれてるのが不穏ではある。リーナ的には、アレを受け入れる方を勧めてたってコト……? 

 

リオは忘れ去られた勇者エリカの最期の願いを聞き届け、彼女の過去について知ることに。そこで勇者の力が覚醒する条件の推測もしてましたが……試そうにも試しにくいんですよね。

その用事が済んだ後に、リオはソラと共に神魔戦争が始まった地を訪れます。

これまでの主要な舞台となっていたガルアーク王国やベルトラム王国は、シュトラール地方東部の大国で……真逆の西部から神魔戦争が始まったそうです。

 

そんな最西端の地にあるのが、アルマダ聖王国。

聖王国と名乗るだけあって六賢神信仰が強い土地のようですが……宗教的立場のトップに立っているのが厄ネタだと発覚して頭が痛い。

この地は六賢神の実験の影響か、迷宮と呼ばれる魔物が湧き出る場所があり、その奥地にも魔族らしい存在がいるようですし。

聖王国も実質的に魔族に乗っ取られているのでは……? ベルトラム王国でもアルボー公爵派に影響力持ってるし、帝国の外交官も務めてるので、大分あちこちに爪痕残してるのが面倒すぎる。

新情報も出てきましたが、これからにつながる繋ぎの章って感じで若干盛り上がりには欠けましたね。