「……降りかかる火の粉を払うのは、当然のことですからね。問題もないでしょう」
拠点としている街の問題解決に乗り出した竜馬。
その業務に割く時間が増えてはいますが、ディノームから来た圧力鍋に喜んでたり、研究などの趣味の絡む領域でもしっかり楽しんでるのが良い。
暗躍してる勢力はいるし、ギルドで騒ぐバカも居たりと火種がくすぶり続けている状況で、楽しんでばかりもいられないのが難点ですけどね……。
まぁ騒いでる馬鹿は仕事を求めてきた若者で、竜馬が一回叩きのめしたら反省したのでまだマシな部類ですが。
他の貴族たちの介入によって悪化しているギムルの街の問題解決は急務ですが、それはそれとして合間にスライムの研究したりしてるのが竜馬ですよね。
あとは、医療者たちとの意見交換なんかもしてるみたいでしたけど、竜馬からの知識の持ち出しばかりじゃなくて、現場で働いていた人から参考になる意見をもらえるのはありがたい。
既にとびぬけたスペックがあるのに、まだまだ技術伸ばすことに貪欲なの凄いなぁ。
あとは選択店で警備担当のユーダムが、街の様子を調べてその情報を「誰か」に流しているのが目撃されて。
その真意を問う場面もありましたけど、理屈だけじゃなくて竜馬が珍しく勘で行動を決めて。賭けの部分はあったにせよ、良い味方を得られたのですからお見事です。
ギムルの街に戻ってきた直後の竜馬は、荒んだ空気にあてられてましたけど、今は多少冷静になれたのは良し。
現場で暗躍してる工作員の目星はついているけど、大本の貴族を排除しなくてはならないから、いったん放置できる余裕できてますし。
公爵家の方々が王都で動いていてくれてるだろう、っていう信頼関係があればこそですが。
そしてラインハルト達も、竜馬から託された真珠をうまく使って、権勢を強めて敵対派閥を退けることに成功してましたし、もうしばらくすると落ち着き始めそうですけど。
計画を何度か潰されたって輩が、竜馬の排除という依頼を受けて動き始めてたことと、神様たちが地球から妖刀持って帰ってきてるのが、懸念材料ではあるか。