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「セロン君は、もし好きな人ができたら――、死んだあとでも、たとえそこが地獄でも、ずっとその人と一緒にいたいですか?」

(略)

「ああ」

 

再読。新聞部の夏合宿と称して、ジェニーに誘われてエアコ村の別荘に集まった6人。

いやちゃんと新聞部らしい活動を教えるつもりはあるらしくて、全員分のカメラを用意してその教習をやっているあたりジェニーも真面目ではありますが。

……それでやってるのが基本的にパパラッチだからなぁ。結成初期のメンバーが次々抜けて、しばらく彼女1人でゲリラ的に活動している時期があったというのも納得できる。

 

セロン、部活動関連でメグに連絡する格好の機会を得たのにヘタレてラリー経由でナタリアに頼む羽目になっているのは、あまりにもヘタレすぎる……。

これで外見は良いからモテてるらしいですけどね。いい子なのは確かなんですけどね。

まぁ、一途なのは悪いことではないですから、はい。

早起きは三文の徳とばかりに、髪を下したメグを見て感極まっていたりして、そこまで好きなんだったら動け、と背中を押したくなってくる。

 

……と、そんな感じでウキウキ夏合宿! と楽しめればよかったんですが。

サブタイトルが「エアコ村連続殺人事件」な時点で、叶わぬ望みでありました……。

ジェニーの実家所有の別荘だったものの、彼女も久しぶりに来たらしくて。来ていなかった間に、村に住んでいる若者たちが複数の不良グループを作ってつるみだして、多少荒みつつあったようですが。

 

各グループから死人が出る事件が起きて、死ぬ寸前の少年を目撃してしまったこともあって、少し介入することにして。

ガセネタ疑惑の強いタレコミの調査にやってきたハートネットと遭遇したりしつつ、真相究明できたのは良かったですけど。どうにも寂しさを感じる結末ではありました。