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「このままだと熾は殺されるんだろ なら助けに行くに決まってる」

「イカれてんスか頭!?」

「俺に言わせれば見捨てる方がイカれてる」

 

電子書籍で購入してるんですが、袖の作者コメントの部分とかも収録してくれてるの地味に嬉しいポイント。窪茶先生の描く熾、本当にかわいくて好き。

市内で生じた異変にいち早く気付いた大輝と熾。

怪しい気配のする方向へ赴いてみれば、神社に結界が張られていて……あからさまに罠ではあるものの、解決のためには踏み込むしかない。

そうやって近づいてみたものの、本来魔力は人間にとって害となるもので……大輝にとっては影響が大きく、途中で熾の帰りを待つことに。

 

「魔女」と呼ばれることを嫌う熾ではありますが、その来歴と能力は間違いなく「魔女」と呼ばれるものだそうで……。

その能力は普通の魔術師には出せない威力を齎すもので、スペックは高いみたいなんですよね本当に。

……とはいえ、敵も熾の存在を把握している以上は当然熾対策を取っているわけで、彼女は苦戦を強いられることに。

 

外で彼女の帰りを待つことにしていた大輝の前に現れた、渡会に雇われた魔術師の愛子憂という女性も「結界の先にあるのは熾を殺すための舞台」と称してましたしね。

その危険性を聞かされた時点で、逃走ではなく救助を選んで踏み込んでいけるあたりが、大輝の「異世界帰りの英雄」らしい部分なのかもしれません。

妨害を超えて熾のピンチに駆け込んできたシーンは実に主人公していたと思います。その後、必要に迫られたとは言え熾も結構大胆なことするんですが……。

1巻で「デート」って単語だけで激照れしてた熾の事思うと、なかなか味わい深いというか。もっと照れていいのよ……危険な状況を乗り越えた後で構わないので。