「でも、一つだけ忠告しておく。ただ、貰うだけで終わらないように、相手がなんでもくれるからといって、それだけで終わらそうなんて考えるんじゃないよ。与えられて相応の自分になりな。もらうだけで終わろうなんざ、二流、三流止まりだよ」
一年ぶりに中央へと帰ってきた猫猫たち。
さすがにそれだけの時間不在にしていると、あちこちに影響が出ているようです。
変人軍師こと羅漢が居なかったことで、派閥から抜けた馬鹿が出たそうですが……彼が不在の間に雇われた人が、変人軍師への忠告を真に受けないのはまぁ分からないでもないですが。知っている人間が敵に回したくない手合いの筆頭だと思うんですがねぇ、変人軍師。
まぁ、その愚かさの代償を自分で払うことになってたんだから、自業自得感はあります。
……猫猫はその出来事だったり、後に娼館の姐たちと再会した時の会話などから、不穏な影を感じているようですけれど。
怪しい噂について探っている輩がいることは、中央においては政争や謀略の一環としてよくあることでしょうけど。三代前の皇族の血を引く末裔がいる、っていう噂を探っているって言うのは、どうにも怪しい。
壬氏との距離が近づいた猫猫にも悪い影響がなければいいんですが……まぁわざわざ描写されている以上は、避けられないんだろうなぁという気持ちもある。
桃が羅邸にお世話になっている間に、羅半が気になるようになって側近の燕燕としてが気が気じゃなかったり。
雀さんの上役からいろいろと話を聞かされたりと、いろんな人の感情が描かれたりもしていました。
事ここに至って猫猫の方は覚悟決まってるの笑いましたが……一方の壬氏が悩んでいるのは、どうしても立場の問題があるからでしょうけど。どうなりますかねぇ。