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「お…お前!! 怖くないのかよ! なんでこんなわけわかんない状況で…笑ってられるんだ…!?」

「まぁ強いて言えば 未知を楽しむ開拓者魂ってやつか 俺たちはそうやって前に進んできた それだけさ」

 

ルストやモルド達とユニークモンスターにつながるシナリオを見つけようとしたサンラクは、まさかの直通EXシナリオで海底都市に到達。

そこで出会った魚人のアラバから、実際にはルルイアスは単なる「海底にある都市」ではなく、クターニッドの能力によってさまざまなものが「反転」した都市だと明かされて。

いやはや、ウェザエモンは単純な個という戦力でしたし、リュカオーンは「夜」という環境に適応したギミックモンスターって感じでしたが……。

クターニッドの能力の規模感は本当に大きくて、絵で見ると驚かされますねぇ。

 

多くのものが逆さまになった世界で、それを活用して強力なモンスターを討ち取ったりサンラクが相変わらずゲーマーとして楽しそうで何より。

多くのNPCが同行していることや、予期せずシナリオに参加してしまったサイガ-0と連絡が取れなかったりと不安材料もありますが、長期に及ぶシナリオだからそれぞれの予定を最初に確認取ったり、ちゃんと足並みそろえようとしてるのは偉い。

 

合間に挿入されているシャンフロ攻略掲示板で、ペンシルゴンとかが持っている『神秘』解説入ってたのは地味に嬉しいポイント。

設定が豊富だからユニークシナリオ関連はともかく、サブ要素の全容が明らかになるものってあまりないんですけど、断片だけでも面白い。アーカヌムが言うだろう台詞の掲載もされてたし。こういう設定開示好きなんだよなぁ。

 

さて、そうやってシャンフロを満喫しているゲーム世界と並行で、カッツォから誘われてサンラクはゲーム大会に出場することになって。

プロゲーマーな彼のチームメンバーが各々の事情で参加できなくなり、外道三人衆の仲間を頼った展開は、実力への信頼を感じさせて良い。リアルでも狂人呼ばわりしたりもしてますが、まぁあれはサンラクがネタに走ったのがあるからな……。

ゲーム『シャングリラ・フロンティア』も面白いですけど、リアル側だったり別ゲーも挟みつつ展開していくことで、より作品そのものが面白くなってると思ってるので私は好きですねー。WEBGGC編がそもそも好きで、期待できる導入になってるってのもありますが。

 

書下ろし小説は『通りすがりの風来坊』。エムルの兄弟姉妹の内、新キャラがサンラクと遭遇する話でしたが、凄い自由な兎だなぁ……と思いました。はい。

エキスパンションパス特典SSは『ラビッツおつかい奔走録』。タイトル通り、ラビッツでお使いをすることになったエムルに同行することにしたサンラク。ユニークシナリオを発生させたことで、ラビッツに滞在できる権利を得た彼ですが……。

ラビッツを一時的に訪問するだけなら、他のプレイヤーでも可能で。ラビッツのあちこちを訪問する過程で、他プレイヤーには会いたくないと無駄に難易度上がってたのは笑った。

それ抜きにしてもラビッツを東奔西走する必要のある、普通に大変なクエストっぽかったですけどね……。