「もちろん、俺のご先祖様は五十二人の魔神将を屈服させたんだ。俺にだって、できるだろう。世界から戦乱だってなくなるさ。俺の――愛さえあれば!」
タイトルからしてあまりにも直接的な作品ですが。
実際問題口絵も挿絵も肌色成分多めの、エロ満載ストーリーの作品ですね。
いや此処までやるならもう美少女文庫とかで良かったのでは……? とは思わないでもないですけど。
メガシレイア大陸という、数百年戦乱が続く大地。
二百年ほど前には魔神たちによって世界が滅亡寸前に追い込まれ、奇跡的に組まれた連合が辛くも勝利を遂げたとか。
その後、魔神が変貌した衣を纏う「魔衣姫」と呼ばれる特殊な力を操る一騎当千の少女たちが生まれるようになって……今なお、戦乱は続いている。
魔衣姫たちの目的は戦乱を終わらせることみたいですけど、一騎当千の戦力がいることで弱小勢力も最後まであきらめきれず逆に戦火が激しくなってる説あるのでは。
主人公のシードは、かつて魔神将たちを攻略した「名もなき英雄」の末裔で……先祖の熱かった「外法」と呼ばれる、女性を誘惑する能力を受け継いでいた。
そんな彼が戦乱激しい大陸南方を訪れたのも、そこで戦っている魔衣姫の美しさの噂を聞きつけたから。そしてそれだけ美人なら愛を注ぎたくなったから、だっていうんだから……能力を十分に堪能してる男だなぁ、とは。
まぁそうやって色事を堪能して最大戦力の魔衣姫を陥落させたことで、和睦成立への道筋が出来てたのは笑った。ここまで突き抜けてるといっそ凄い。