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「ありがと。じゃあ、彼女になってもいい?」

 

口絵のキャラ紹介でヤリチン、ヤリマン呼びされてる主人公とヒロインよ……。

その容姿から学校でも人気で、だからこそやることはやってるだろうと思われていたみたいですが。

その実、主人公の隼もヒロインの日和も未経験の初心な子で。一回見栄を張ってしまったからこそ、引くに引けなくなってるのは微笑ましいというべきか。

 

中学の頃地味なグループに居て、受験の時に出会った少女に一目ぼれしたことをきっかけに、高校デビュー。

相手も同じように入学時に雰囲気が変わっていたけれど、惹かれた部分は変わっていなかった。そこでそのまま付き合ってしまえばよかったのに。

タイミングを逃しまくった結果、高校二年生になってもこじらせていたというのはなかなか。

まぁ日和ちゃんも似たような感じで気持ちをため続けていたみたいですから、お似合いではあるのでしょう。

 

噂が知れ渡ってしまったせいで、それに合わせた振る舞いを迫られて。

隼にも日和にも、真実を知ってフォローしてくれる親友がいるのは良かったですけど。

そういう後押ししてくれる友人との交流も良かったですが、その分2人に割かれる分量が減るわけで。

色々とトラブルがありつつも、タイトルにある87日が流れるように過ぎ去って結ばれることになる作品。サクサク読めるのは良かった。