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「でも いつも応援してくれて褒めてくれて

 私が何かしたら喜んでくれて

 そんな喜んでくれる姿を見て こちらも心が温かくなるのは

 悪い関係では無いじゃない?」

 

とある高校で「王子様」と呼ばれている少女、押田紗和。

見目も良い文武両道な彼女は、多くの同性から慕われていて……あちこちの部活に応援として参加したりもしてるみたいですが、その活躍を応援するファンクラブのようなメンバーもいる状態だった。

とは言え、同世代の女子ほとんどが沙和に夢中なせいで、逆に男子生徒からの評判は悪かったみたいです。

 

そんな中で唯一周囲の目を気にせず、ファン活動に専念していた男子が太田君。

ファン活動してればワンチャンとか言う邪な考えも持たず、ただ沙和の活躍に一喜一憂する「推し活」を堪能しているだけのオタクだったわけですが。

ファンの中で黒一点である彼のことが気に入らない沙和の友人・茉莉花は「後々厄介になるかも」とか言ってますが……沙和自身は悪い印象を持っていなかった。

それどころか、友人との会話を通じて実は彼の事が好きなのでは? と気づいてしまって……。

 

距離を縮めたい王子様と、推し活こじらせオタク君が中心にいるラブコメですね。

茉莉花にも秘めた思いがあり、太田君に釘さしたりもするし。太田君は推し活動に軸を置きすぎてるきらいはあるし。

途中から登場する生徒会副会長の八王子くんも、青春こじらせてる感はありますが。

そういう儘ならぬ思いもまた青春の一幕だよなぁ、と微笑ましくなりますなー。