ico_grade6_3
『そういうわけだ。だからこそ、偶然のように思えても、ヤツの遺産は資格がなければ受け継ぐことはできないようになっているのだろう。ならば何故、ユウヤが受け継げたのか。それは主にその資格があると、ヤツが判断したからだ』

 

異世界でも地球でも特殊な出会いをしたことで、優夜は強大な力を得た上でついに宇宙に進出することになるわけですが。

いやはや本当にタイトルにある『現実世界をも無双する』の文句に恥じない展開になってきたなぁ、という感じ。シリーズ当初からそうだったと言えばそうなんですが、少し前から異世界+地球に加えて宇宙というスケールが加わったことで広がりが凄いなぁと改めて思った次第。

 

宇宙人メルルの追手を撃退したことで敵対陣営は過熱するし、異世界側も『邪』の集大成を撃退したら大人しくなるかと思ったら、『邪』を信奉する教団とかも出てきたりして面倒くさいことこの上ないな……。

あとは地球出身だと香織と舞が異世界の存在を知っているわけですが、ついに異世界出身の人々も地球に進出してきたり、ヒロインたちも故郷に縛られないのは強いのは強い。

 

宇宙人問題に剣聖とかの戦力を頼れるのはありがたいけど、異世界組ヒロインレースの天では火力強すぎて苦手なんだよなぁ。

それにレクシアは『邪』対策のために各国の王を招いた会議を開くことになったとき、優夜へのアピールに意識が向きすぎてて、先んじて共有できた情報を当日放り投げることするしなぁ。ヒロインとしてみた時、王女っていう自分の属性を活かしきれてない感じがする。

レガル王国の国王とか、賢者の知識を利用した異世界召喚を行ったりしたのは個人的には減点してたんですが、その罪を認めて行動してる分の加点もあるので「王族」のキャラにはそれらしい振る舞いをしてほしさがある。

 

ウサギ師匠の助力も取り付けられたけど、宇宙人と本格的に敵対するにはもうちょっと戦力が欲しい、となって。

これまで存在だけは示されていた『魔聖』がついに登場することになったのですが。秘境に引きこもって研究してて、最近の『邪』の騒動について把握してなかったとか……。

実力は確かだし、伝承にある賢者をしっかり尊敬してる姿は良かったですけどね。

というか賢者、既に死んでいるのに事ここに至ってもなお設定が盛られ続けるの笑っちゃうんだよな……。