「――――ではな、ユウヤ。君と会えて、本当によかった」
宇宙人メルルに頼まれた敵対勢力との戦いを終えた優夜たち。
その過程で、異世界知識を得た賢者さんが遊び心で作った遺産をゲットし、それが頼れるロボットとなったのには笑った。
長命な種族故、お祝いを十年単位で行おうとしたり、英雄を自分たちの星に永住させようとしたりとかしてましたが、優夜と接してきたメルルがそれを阻んでくれたのは良かった。まぁ完全に逃がすつもりはなくて、メルルは優夜の篭絡を命じられることになったんですけど。戸惑いつつもデートしたり、しっかりイベントこなしてるのは微笑ましかった。
邪獣という問題が残っているため、レガル王国に滞在していた舞を迎えにいった時、こちらの都合で読んだんだし、邪獣の問題も落ち着きつつあるからと舞をしっかり送り出してくれたのは良かった。
しっかり教団の存在について優夜にアドバイスもくれましたしね。
正直、宇宙までスケールが広がった問題を解決してきた優夜が次に対面するトラブルが、教団相手じゃ格が足りないとは思ってはいました。
全ての力を終結させたアヴィスを撃退した優夜相手に、教団が出来ること何かあるのだろうかと思っていたわけですが。実際大魔境にわざわざやってきて命を散らしたバカの多いこと。
それでも生き延びて優夜の前に立ち、彼を魔術の贄にして目的を達成したのは素直にすごい。
教団側が呼び出したのは、かつて賢者に討たれた『邪』の神。
その代償として優夜を使ったわけですが……つまりは過去の神と現代の優夜の位置を交換したんですよね。結果として優夜は過去の賢者ゼノヴィスと出会うことになって。
最初の対面の時こそ危うかったけど、修行をつけてもらえることになったのは総合的には良し。
しかし若い状態でも賢者さん飛びぬけすぎてて、そりゃ上位存在である神にも勧誘されるわっていう妙な納得があった。
そして過去の賢者と出会ったことで、なぜ優夜が後継者として認められたのかの答えも分かったのですが。その分、新しいトラブルも着いてくるのは……まぁお約束か。