「家族を救いたいって思う気持ちを、弱いとは思わないでってこと」
ところ変わって舞台は日本。メインを張るのは双子の姉、御影。
一般の学校にも通っている彼女でしたが……陰陽術の才能に比べて学業はダメダメらしくて、試験前に頭を抱えていましたね。
ポロっとこぼれた情報によると、光輝の方は地頭が良いらしくて割と意外でした。弟に勉強叩き込まれたから何とか今の学校に入れたらしいし、毎日起こされてるところとか、割と日常生活ダメダメですよね御影……。
時を同じくして、紀詠という退魔師の家系でもとある事件が起きていた。
そこには力を重視するあまり周囲を威圧する長兄と、兄に実力は一歩劣るが人柄ゆえに慕われている次男、そして戦いに向かない性格を自覚し治癒と結界の術のみを学んだ妹の3兄妹が居て。
長兄が当主になるべく次男を叩きのめそうとしたところ、実は弟に手加減されていた事実に気付き……さらに歪んでしまうことに。
妖魔の誘いに乗ってまで力を求めた長兄は、実家を滅ぼし、弟を叩きのめし……他所の退魔の家まで襲撃するようになった。
辛くも生き延びた次男狭霧は兄を止めるために動き始めて……別の依頼によって動いていた御影と出会うことになるのですが。
星野宮の理念は尊いものではあるけれど、甘いは甘いよなぁとどうしても感じてしまう。それでも目的を達成し続けてきた強者故に、許すことを意識できているというコトでもあるのでしょうが。
終盤はちょっと駆け足だったかなぁと思いましたが、暴走を止められたのはひとまず良かった。