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「わたしも、……みんながいなくて、とても寂しい」

 

本編16巻の間に発表された、店舗特典SSやフェア限定SS、電撃文庫MAGAZINEなどに掲載された短編をまとめた番外編。

書きたいからという理由で店舗特典分には余裕を持った数を執筆していたらしく、未発表となっていた短編だったり、書下ろしSSも収録されているので特典を追っている人にもオススメできるのでは。

 

共和国の戦場暮らしをしていたエイティシックスたちのにぎやかな日常だったり、遠隔地にいるレーナがシンとクレナの近さに若干嫉妬したりと、最新の時間軸とは違う距離感が懐かしい。

共和国編のSSでは「仔猫」が好きですねぇ。残された猫を回収したレーナが、シンたちが居ないことに寂しさを覚えてるのが良い。

ギアーデ連邦編では再会した後のエピソードも描かれているんですが、シンとレーナがそれぞれにいたずらしてるSSが微笑ましくて好き。

 

後は時期に合わせて、各エイティシックの誕生日エピソードが入っているのも良かったですね。

多くを奪われたエイティシックスたちは誕生日を祝うなんて当たり前の習慣も無くしていたけれど。共和国の心ある人が遺していた資料から、自分たちの誕生日を再確認して贈り物を送っているのがなんか胸が暖かくなった。

孫との距離感を測りかねているノウゼン侯とか、地味に気に入ってます。あとはセオ誕生日の協力プレーも好き。