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「――次は もう少しマシなものにしないと許しませんから …カイル」

 

建国時から続く名門アンブリッジに生まれた令嬢ルチエッタ。

例外的に女系相続が認められている家のようですが……誇れるのは家柄だけの貧乏貴族、なんて陰口をたたかれることもしばしば。

実際、父が失敗し多額の負債を負うことになってしまってますし、資金には不安がある。

そんな折に一介の平民ながら一代で商会長にまで上り詰め、富と名声を手に入れたカイルが婚約者として立候補して。

 

金で貴族の位を手に入れようとした男と、そんな契約を飲むしかなかった令嬢。

社交界では噂の対象となる部分が多い取り合わせで……2人の間もかなり冷え切っていたようです。

それでも契約だからと結婚式の当日を迎え……カイルを恨む何某かの襲撃を受けて、2人は死亡してしまった、ハズだった。

 

しかしルチエッタが気付くと、結婚式の2年前に戻っていた。

婚約は成立してしまった後ではありましたが、2年間の知識があることを活かして占い師として活動し稼ぎを上げることで、自力での借金返済とカイルとの婚約破棄を目論んだ行動を開始することにして。

よく当たる占い師として名が広がった結果、カイルが相談にやってきたのは誤算すぎる。

……カイルはルチエッタ相手だと言葉選びなどを失敗してしまう悪癖があるみたいで……ルチエッタ視点では貴族の地位だけが目当ての嫌な奴になっていましたが。

実のところ、カイルは心底彼女に惚れていたとか。祖父からの教えを受けて、貴族としての振る舞いをしっかりしていた幼少期の彼女に救われたことで、近づこうと頑張り続けたのは評価したいですけど。

言葉選びの失敗とか、色々減点対象が多くて1週目は死亡エンドにたどり着いてしまったわけですから、2周目では頑張ってもらいたいところではありますが。どうなるかなぁ……。