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「俺が生きている限り、お前は絶対に死なないさ」

「っ……!」

「そう保証するよ」

 

前世で好きだった『ヴァリアブレイド』というゲーム世界に主人公が転生。

それがタイトルにもある通り、設定上は最強ながら本編開始前に死亡していたキャラだった。

本編前に死んで断片的な情報だけが語られていたために、どうして死んでしまっていたんのかはわからない。

 

それゆえに恐怖もありながら、この世界で十五まで生きてたジルは父の勧めで学院に通うことになって。

ゲームでは第三王女の護衛を務めていたと語られていたから、それを回避すれば死亡フラグを立てずに済むんじゃないか、とかも考えてはいましたが……。

まぁ、そうそううまく話は運ばず運命的に出会うわけですよね。……出会った直後に揃って誘拐されてたりしましたが。

 

囚われた場所から脱出して、黒幕の先兵を撃退して。なんとか王女様を無事に助け出したと思ったら。ジルを犯人に仕立てたい勢力からちょっかい出されたりして、大分面倒な状況におかれてましたね……。

第三王女がジルの味方してくれたのはありがたかったですけど。彼女自身の置かれてる状況もよくなさそうですし。

 

なんとか学院に入学を果たしたジルでしたけど、通常のクラス分けの枠外にあるクラスゼロに割り振られてるし、なんかこの国闇深そうな気配が。

王女の誘拐が成立してしまう時点で、そう仕向けた裏切り者が内部に居そうですしね……。

そういう心配材料は多いながら、ジルと王女の交流そのものは青春してるなぁ、という感じで微笑ましくて良かったですけど。親しくなるほどジルの死亡フラグが近づく問題もあるので、ジルには頑張って乗り越えてもらいたいものです。