「ぼくが、がんばるから」
何かになりたいと願いつつ、何者にもなれずに死んだ主人公。
次の人生があるならもっとアクティブに行こうと誓った彼は、その記憶を持ったまま転生した。
地の文が主人公視点で彼の意識が強いので、そこは好みが分かれそうかなぁ。
生まれた直後から意識があって「美人な嫁と生まれたばかりの子供放って仕事に打ち込む父の気持ちは童貞のまま死んだ自分には分からん」とか、可愛い子見つけた時に「彼女は俺のヒロインかもしれない」とか思ってるし、我が強い。
そこがスルー出来るなら、安定の転生モノっていう感じではありますね。
怪異が跋扈し陰陽師と言う職業が存在する、現代地球に似た別世界への転生。
没落気味の陰陽師の家系に長男の聖として生まれた主人公が、前世の反省を活かし世界最強の陰陽師になろうと誓う物語です。
赤子の聖には、大人たちには見えない「不思議生物」が見えていた。
半透明に透けた人ならざる存在たちは、口の中に飛び込んできて浸食しようとしてきたが、前世があり意識がハッキリしている聖は、その浸食に抗うことが出来た。
それを取り込むことで自分の力を伸ばすことが出来ることに気が付いて、取り込み続けていくことになります。
不思議生物の接種でパワーアップできるのは間違いないみたいですけど、劇物でもあるようで……。
実際、後に生まれた聖の弟は陰陽師としての才能がなく、聖が代わりに不思議生物を撃退していたために順調に成長できてましたが、それがなければ死んでいてもおかしくなかったみたいですし。
スペックは向上しつつもまだ青い聖がどういう成長をしていくのかが、気になる作品。