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「…夏の代行者様は 本当に貴方が支えだから」

 

凍蝶が国家治安機構が捕らえた賊の確認に来る、というコミカライズ独自のシーンを入れて、春と冬の間にある溝について見せつけてくるのは良いですねぇ。

直前ホテルで、風呂上がりの雛菊を世話してるさくらの構図とかも微笑ましくて良かったですし。……そこでも冬の話題が出てて、どうしてもドロッとした感情を覚えずにはいられないさくらが実に人間らしい。

 

冬主従もまた傷ついているのを知っているけれど、それでも恨みを捨てきれないところとか。

そんな中で渦中の雛菊は冬を恨んでいないと言いますが……。彼女こそ一番傷ついて、ボロボロなんですよねぇ。それでも春の代行者として帰還した強さもありますが、それはさくらという支えがあってこそですし。

代行者主従の関係は各季節で異なりますけど、どこか歪でも不思議とかみ合っているあり方が好きです。

 

春顕現の旅を続けている雛菊たちが、道中夏の離宮にお世話になることになって。

夏の権能で小動物が多くいる離宮になごんでいる様子が画になると破壊力高かったですね。カワイイ。
そこでも夏主従が喧嘩してたり、新たな賊の襲撃があったりとトラブルが尽きませんが……。
どうか乗り切って欲しいと見守りたくなる、良質な描かれ方をしてました。満足です。