「……ん――修とあたしが覚えてればそれでいっかなって」
巻頭収録の「第二十三話 ギャルと出会い」がツボでしたねぇ。
タイトル通り引っ越してきたしいなが、妖怪銅叩きと出会ったときのエピソード。
友人の妹が祭りで踊るのを見て、自分も踊った気がすると言ったら友人から否定されて……。
修が来た時に飛びついてるしいなが可愛かったですよね、この話。
お祭りで踊るために練習していたけど当日寝込んでしまって。その夜、体調が治ってから修と一緒にこじんまりと踊ったのが印象に残っていた、というのがとても良い幼馴染エピソードだと思いました。
銅器が好きすぎて夢中になっちゃう修と、そんな彼の事が大事なしいなはやっぱりいいコンビですよねぇ。
妖怪銅叩きすぎて独特のムーブばっかりしてますけど、しいなや祖母がしっかりツッコミ入れてくれてるのが良いですねー。
しいなも番頭見習いとして頑張ってるみたいですけど、まだまだ甘いみたいだし。
お互いの関係という意味では大分完成しているけれど、職人と番頭としては成長の余地が多いというのが好きです。
少しずつ成長していくことで、また2人の距離感も変化していきますし。
しいなの為に旅行しようと考えた修に対し、まだ銅器関連の勉強だなと思ってしまうしいなとかも微笑ましい。4巻も堪能しました。