「……先輩がそういう人だっていうのは、わかってますけど……もうっ、馬鹿」
とある大グループ系列ではあるものの、間に子会社が何個も挟まる末端孫請けに努める主人公。
彼はうだつの上がらないサラリーマンではあったけれど、ある特殊能力があった。
それが古きラブコメなどでよくある、当人に悪気なくヒロインのお色気シーンを目撃したり接触したりしてしまう、ラッキースケベ体質の持ち主であること。
そういったシチュエーションに遭遇しやすくなるだけではなく、なぜか主人公と「そういう状況」になってしまった女性は、不思議とそれを受け入れて許してしまう副作用まであった。
一応当人は、昨今では下手すればセクハラとして訴えられてしまうと、警戒する気持ちもあるみたいですが。
それはそれとして若い男なので、良いシチュエーションになって相手が許してくれるとなれば、その一線を越えてしまうことも起きうるわけで。
就職してからは後輩の少女・凛々世が受け止めてくれていたみたいですが……。
実は、彼女はグループのトップ側の人間で。歴史あるグループ故に残る伝統として、初代に従った優秀な九人の女を選出するというものがあって。
主人公の能力を使ってその九人を選ぼうと考えるあたり、凛々世はぶっ飛んでますよねぇ……。
何だかんだあってその計画に協力することになった主人公が、アイドルや一風変わった文学少女とかと縁を深めていく話。
タイトルが直接的なので、まぁそういうシーンが多くなってますが。主人公がセクハラリスクとか考えてたり、下手に現実世界な分バレたらやばそーって気持ちはどうしても出てきてしまった。