「……でも 勝つ気なんだろ?」
「当然」
ケイに誘われて米のプロゲーマーと戦うことになったサンラク。
その準備段階のエピソードが中心に語られるわけですが……彼がライバル視している王者シルヴィアとサンラクのプレイスタイルは似ているものの、サンラク自身が「俺より早いし、真似できるのも一部だけ」と認める極まりっぷり。
これまでのケイの戦績も「0勝8敗1分」と負け越し。それでも勝とうと足掻く姿は結構好きです。
そうやって相談と特訓をしている裏で、息抜きと称して『シャングリラ・フロンティア』へのログインして、ヤバそうなボス撃退チャレンジしてる辺り、バチバチ戦うプロってわけではないけど、サンラクも最高にゲーマーしてますよねぇ。
日本でしかプレイできないのもあって、噂のシルヴィアもまたシャンフロプレイして楽しんでるの、メンタル強すぎて笑う。さすが全一。
米国チームのキャラの濃さも笑えるポイントではありますが……ここにきて、笑えないイベントが発生。
スポンサーからの命令でイベント内で行われている別ゲーの欠員補充としてケイが派遣されることになったとかで。格ゲーチームの方はケイがシルヴィアに勝ちたかったから、とは言え彼の友人から補充してるのに別ゲーの方ではプロのケイを引っ張って来るとかスポンサーから介入されるのはさぁ……。
まぁ、格ゲーの方は新作のエキシビジョンなのに対し、別ゲーは世界大会決勝だから重要度で秤にかけたという部分はあるでしょうが。
ケイが一番シルヴィアと戦いたがっているのに、それが難しいかもしれない。だからこそ、そのハードルを越えてやろうと外道2人がケイをたきつけるの面白かったですね。
巻末SSは「混沌闇鍋―終焉の使者―」。味覚完全再現したVRゲームで、闇鍋作ろうぜ!! とか言うアホみたいなゲームですが、実際存在したらいろんな意味でネタになりそうで、面白そう。外道3人衆らしいプレイ風景になってましたけど、コンセプト的に絶対似た風景あちこちで見られるやつでしょ、これ。
エキスパンションパスSSは「ナニモンでもない」。
パッケージ的には子供向けな、独自設定のモンスターを連れ歩き、成長させていくゲーム。なお事前評価は高かったものの、発売直後に赤点にまで下落したクソゲーマー垂涎の作品だそうです。
なんだかんだいつもの外道3人衆のクソゲープレイSSでしたが、よくもまぁここまでクソゲーのネタ尽きないな、っていっそ感心しちゃった。