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「あのチビは俺の獲物だ 手を出すな」

 

山奥にある小さな村で、野鳥を狩りつつましく暮らしていたユル。

彼は双子の妹アサを大切に思っていたが、彼女は村の奥の牢で「おつとめ」を果たしている、という。

昔ながらの生活を送っている村だから、そういう因習もあるのかと思いきや……ユルの故郷は実は、結界によって隔離された特殊な村であった、と。

 

1話目から主人公の故郷の村を隠す結界が破られ、ヘリから急襲されて容赦なく人が死んでいく殺伐とした展開になるんだから驚きというか。

さらには普通の人には見えない異種「ツガイ」と呼ばれる存在の力を借りる人々までまざっていて、情報量が多い。

 

ユルは特殊な生まれ故に狙われる存在だったようですけれど、利用するためか多くの情報から隔離されて育っていた。

彼に事情を説明する、という形で世界観説明がされていくのが良いですね。

狙われているから下界に逃げ延びたユルですが、これまで秘密にされていた背景から村の関係者を信じ切ることも出来ず。

彼が契約したツガイの2人も「追われるより追う方が性に合っている」とか言ってるし、分からないなりに動き始めるんだから行動力凄いですよね。