「わかったよ 僕に任せて」
3つの世界を滅ぼした最強と謳われる竜を、27秒で倒してなお不足を感じていた最強の賢者。
彼の目標は宇宙に住むより強大な魔物たちと戦うことだったが……魔法を使うのに必要な紋章が、本来戦闘に不向きとされる第一紋だったために限界を実感して。
生まれた時に決まるから変更不可な紋章を、転生することによって変えてしまおうと考えて実行できてしまうの、恐ろしいな……。
そして実際に成し遂げて、当人の嗜好に合致する第四紋を一度の転生で引き当てて。
マティアスとして新たな生を送ることになった主人公ですが……前世の彼が生きたころに比べて、転生後の時代は多くの知識が失伝して、紋章ごとの扱いもかなり変貌していた。
マティアス念願の第四紋は、射程が短い代わりに火力が出る近距離戦闘に特化した紋章でしたが……今世の常識においては「失格紋」と侮られるものだった。
当人はそんなこと関係ないとばかりに、自分のやりたいことをして。不遇をかこっていた長兄レイクの魔法技術を伸ばしたり、天災級の魔物を蹴散らしたり、誰もが驚くような付与魔法を成功させたり、自由で縛られないからサクサク読めて良いですね。
巻末SSは『最強賢者、キャンプする』。
合格発表後のレクリエーション的に開かれたキャンプ訓練で、魔物狩りをしてましたが。手加減するように校長から直々に言われてるマティ、面白いな……正しい判断ですけど。