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「…といえば何となく生き残れそうな気がしてこないか?」

「してこないよ!」

「それイリスさんやマティ君の基準ですよね…」

 

マティアスの腕を切り落としたことで、優位を確信した魔族でしたが……。

さすがはマティアスというか。一瞬で腕をつなげて見せたのは、なんというか「知ってた」と言うほかない。

実際その後も仕込みなどを活かして、相手を圧倒してましたしね。

 

マティアスの前世が転生の術を行使した後、文明が衰退して。イリスはその余波で翼を負傷し山奥に潜んでいたため、長生きしているものの情報には疎く。

マティアスの前世と同じ名前の人物が魔法の神と呼ばれていたり、剣の神の名前にも覚えがあったり。マティアスは神様がいるなら戦ってみたいと思ってますが、それ高い確率で君自身のことでしょ……感はある。

 

ルリイ達が「常識外れの人なら既に学園に一人いるしね」とマティアスの事を指して言ってたのを、まったく気づいてませんでしたしね。

マティアスの直弟子2人に加え、人化したイリスを仲間に加えたマティアス一行の戦力本当にすごいことになってきたな……。

……マティアス一人で常識ぶち壊してるから今更? それはそう。

 

無詠唱魔法の教えを受けた第二学園の生徒たちも、大分実力伸ばしてきたみたいですねぇ。

第二に敵対心を燃やす第一魔法学園が152名の生徒繰り出してきたところを、5人で軽く退けてましたし。

まぁ魔族問題が迫ってる中戦力の底上げできるのはいいことですよ、うん。

 

巻末SSは『最強賢者、文房具を用意する』。

人に化けて生活することになったイリスですが、その力は変わらず竜のまま。剣だろうと素手で握りつぶしてしまえるわけで……そんな彼女が普通のペンをそのまま使えるはずもなく、マティアスがルリイに声をかけて特注品を作る話。コミカルで笑えた。