「……好きだよ」
「私だけ?」
「当たり前だろ。……俺にとっての『好き』は、海だけだ」
進級してクラス替えが行われたわけですが。
前原くんと朝凪さんは、クラスが分かれてしまうことになって。
恋人の自分は別なのに、親友の天海さんと前原君が同じクラスになってヤキモチ焼いてる朝凪さんは可愛かったですね。
彼氏とのメッセージのやり取りを新しいクラスメイトに見られて、そのことが縁で新しい友達が出来た朝凪さんサイドは、まぁ概ね平和だったんですが。
前原君のクラスの方には、遅刻常習犯で冷めた態度ばかり取る荒江渚と言う問題児がいて。
そんな渚とも距離を詰めようとする天海さんは人が出来てますが……。
渚、ずっととげとげくて攻撃的で、ひたすら空気を悪くしてくるキャラだったので、正直読んでいて気持ちよくはなかったですね。
ひとまずこの巻で渚の問題には区切りがついたでしょうし、正直しばらく大人しくしててほしいという気持ちがある。
前原君は、海と付き合い始めたこともあって少しずつ変化していて。
それは自己紹介のやり方だったり、クラスの人との付き合いかただったりするわけですが。恋人が出来て彼らの世界が広がった現れだとは思うんですが、もっと海とイチャイチャしてほしいなぁと思うんですよ。
そういう視点からすると、今回の終わり方は不穏でまた別の問題に直面して、イチャイチャ減るんじゃないかという懸念があります。