「あれだ、一番いい作戦は敵を撃破するでも、城を攻めるのでもなくて、敵の謀略を読んで、それを無力化するっての。俺はそれに従っただけだって」
帝国に与した裏切り者、ポルク・ナダール。
西部の大領主ルイーズ・ラスティネルが駆けたことで、王太子セイランを保護することには成功。
初手で王太子を落とされることは回避できましたが……当然、そのまま黙っていられるはずもなく。即座にセイランは周辺諸侯にポルク・ナダール討伐を呼びかけて。
アークスはラスティネル領で活動していた工作員を発見した、という功績もあってセイランの前に参じることに。
そしてそのことを評価したセイランが、彼を傍に置くという決定をして。反対意見を述べた貴族相手に、セイランが「余の眼力を疑うか?」と逆に圧を掛けてくれたのは痛快だった。
その後の軍議でもアークスの気付きが方針に影響してましたし、アークスの得た異世界知識は本当に便利ですね……。適したタイミングで引き出せる、アークスの素質あってこそではありますが。
セイランがアークスを傍に置くと言ったのは、彼を認めていることや魔力計の功績を王家が知っているからこそ、比較的安全な場所にいるようにしたという部分もあったみたいですけど。
予想通りにいくばかりではないのが戦場のならいとでもいうべきか。結局は荒事にかかわることになったものの、アークスの奮闘があってこと守れたものもあるわけで。
大分無茶してたけど、一概に責められるものでもないなぁ。むしろよくやった、と言うべきなんでしょう。
セイランの傍にあの人物がいることで、これまでもあからさまに匂わせていた人物の正体について、ほぼほぼ確定したと言っていいでしょうけど。いつ明らかになるんでしょうねぇ。WEBでもまだなエピソードになるので、正直楽しみです。
クレイブの使う『溶鉄』やローハイムの使う『水車』以外に、ガスタークスの使う『城塞』も十の言象という「天地を形作った巨大な現象」をモチーフにした魔法だそうで。アークスが『無限光』を自在に操れたら、ココに名を連ねることになるんだろうか。他の例にあがっていたもので詳細不明な『冷たい炎』・『瀝青の巨人レガイア』がどんな言象なのか気になるので、いつか関連魔法出てくれると嬉しいですけど。アークスの活躍に期待、かなぁ。