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「すごいざっくり言うと……傷つく気がするんでお互いに」
「わ。真面目だ」
(略)
「やっぱりキミは、思ったとおりのひと」
主人公嵐山新太は、ネットを巡回して神絵師の絵を見るのが趣味のオタク高校生。
かわいい転校生の話題で盛り上がって、お近づきになりたいとか友人たちが言っている傍らで、容姿は一級品でも自分に扱いきれる相手じゃないと醒めた態度を取っていましたが。
……父の再婚によって、噂していた一ノ瀬涼風が彼の義妹になるっていうんですから運命的と言うかなんというか。
同居する当日に「妹出来るぞ!」って連絡してくる父も父だが、スケジュール的に新婚旅行いけるのココだけだから、と両親は仲良く出かけてしまって。
年頃の男女の初対面を子供たちにぶん投げたぞ、あの両親……。いやまぁ、ある種の信頼があったのだとは思いますが。
同居する以上家事を分担しようと思ったものの、涼風は何一つまともに出来ず……。
新太の負担ばっかり増えてるのでは……? とはなりましたが。実は涼風は、最近の新太が推している神絵師の一人であることが発覚して。
彼女のお願いを聞く対価として、新太が望むシチュエーションのイラストを描いてくれる、という条件を出されて頷いているのがオタクの悲しい性か……。
涼風、自分のイラストの弱点と言うか描き方についての難点も把握していて、「自分よりうまい人いっぱいいる」とか基本は趣味、とか言ってますが。案件を受けてるなら、それは趣味を超えて仕事に入ってると思うんですよ……。
才能が画に集約されすぎて普段はダメダメな涼風と、そんな彼女の義兄となった新太の他愛ない日常を描くラブコメ、その序章という感じではありましたね。
地の文が基本新太視点なんですが、ところどころやたら語り掛けてくる調子になってるのがくどいというか。最後、次回以降の伏線というかネタバレをいくつか提示されたんですけど、その畳みかけ方がざっくりしててなんだかなぁ、という気持ちにはなった。