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「このパーティー、バケモノしかいねえ……」

 

メルキアで暗躍していた魔族を撃退したマティアス。

戦闘中に察していましたが、それはあくまで兵隊に過ぎず遠方から作戦を授けている厄介な魔族がいたわけです。

……そこで転んでもただでは起きないのがマティアスなんですが。遠方にいるとは言え通信魔術で繋がっていた以上、本体の魔力も存在する、と。

その情報を確保し、前世で作った大規模探査装置を使って居場所を探る事を決意。

 

面倒なのが王国とあまり繋がりのない隣国の領地に、その装置があったことでしょうか。

一応国王に話を通して、諸々の書類をもらったことで出国などはスムーズに済みましたけど。

隣国のギルドで改めて活動しランクアップして、それをもって装置のある危険地帯への侵入許可をもらおうとした、と。

討伐依頼の数をこなせばランク上げてくれる、という仕組みのある場所で良かったですねぇ。

 

それはマティアス達も目的達成のためにショートカットできた、と言う意味でもそうですし……。

昇格試験の対象となったエリアに、マティアス達でもなければ対処できないだろう爆弾が存在した、と言う意味で隣国側からしても正直ありがたい展開だったことでしょう。

本当に爆発してしまったせいで素材があまり確保できず、Sランク冒険者との戦闘、というややこしい一幕を挟む必要が生じたりもしてましたが。

前評判のわりにギルアス、戦闘には真面目というか。実力はしっかり認めてくれたから、マティアスとしてはそこまで手までもなさそうでしたけどね。

 

……いざ目的地付近に近づいたら、またしても魔族の暗躍を察知する当たり、マティアス達どういう引きしてるんだ。それだけ魔族が浸透作戦をあちこちでやってる、という表れなのかもしれませんが。よく人類生き延びてるな……。