「この異常事態が分からんか! 空にドラゴンが現れて、見たこともない大きさの炎が燃えているんだぞ! こんな状況で手続きがどうとか言っている奴に、国王は務まらん!」
目的地フォルキアについたら、群れを作る珍しい亜種の魔族がうごめいていて。
人でないと扱えない鉱石の加工のために、魔法で操られつつも住人の多くが無事だったのは何よりでした。
あと、Sランクのギルアスもやってきていて、事態収拾に助力してくれたのも地味にありがたかったですね。
メルキア辺りから暗躍していた魔族ザリディアス。
永く封印されていたがそれが溶けかけており……他の魔族に指示を出したりしていた模様。
マティアスが装置の下にたどり着いて探知した時点で、封印が溶けるまで残り半日というかなり差し迫った状況だったのには焦りましたが。
大量狩りからのジャンプアップとかで、かなりショートカットしていたのにギリギリだったのは恐ろしい。
実力的には今のマティアスよりも格上になる敵。最悪は逃げて、不老の魔術をかけた上で特訓し撃退する、という案まで出てましたが。
マティアスが前世に作り喘げた武装なども駆使して、勝利をつかみ取ったのはお見事。
これまでの積み重ねがあってこそ、ですけど。必要なものが王国の宝物子にあるだろうとわかった時、国王がルリイ達を手続きすっ飛ばして通してくれたのは格好良かった。
決着ついてひと段落かと思いきや、またあらたな騒動がやってくるんだから話題が尽きませんなぁ。