「……マティアスは強い。だから帝国に潜入するのは止めないが……全員、必ず生きて帰ってきてくれ。絶対に油断するなよ」
生命力を動力源に動く人形によって国境侵犯された王国。
マティアスの父や兄も参戦し、一陣の撃退には成功していたみたいですが。
人形の解析やら敵への対処やらでマティアス達の力が頼りにされることに。
そしてこの機会に、緊急事態に与えられる爵位がマティアスに送られることにもなって。なんだかんだ頼り頼られの関係ではありましたけど、そこに爵位っていうお墨付きも出たのはありがたい。
兄レイクに後継者が正式に決まったというのに、相変わらず馬鹿やっているビフゲルみたいな馬鹿もいますからね……。
マティアスの噂、領地にまで届いているっていうのに。その上でなんどもボコボコにされている筈なのに、懲りずにあの態度取れるのはいっそ凄いですよ。
……臨時爵位もらった事なんかも加味すると、マティアスに今まで通り噛みつくの、良くはないんですが。小物過ぎるからなぁ……。
帝国において魔族が動いているのは確かみたいですが、人形遣い自体は利用されただけの人間だったり、敵も一応バレたときようの罠も仕込んでいたみたいですけど。
それでもマティアスをだましきる事は出来ませんでしたねぇ。
帝国は水道施設が充実しているみたいでしたけど、それもマティアスが前世において開発に協力した設備で。古代文明崩壊時に多くは崩壊したみたいですけど、その中でも震源から遠く無事だったものが流用されていたみたいですね。
……そのおかげでマティアスが裏口知ってて、時短できたのは楽でしたが。
これまでの積み重ねを見てきたルリイが「この水道網は古代文明の遺産か、マティアス君が関わっている」とほぼ核心ついてたの笑っちゃった。