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「俺には錬金術師としての責任があります。他人に実験台になってもらうなら、その人がけがをしたりしないように、最大限の安全策を採ります。そんなの、当たり前じゃないですか」

 

魔王領と帝国の国境に、帝国の皇女がやってくることになって。

魔獣ガルガロッサ討伐に際して、魔王軍に手柄を持ってかれた帝国軍。彼らは失態を犯したが武力は健在だと示そうとして、国境付近での軍事訓練を始め、街道の封鎖を試みはじめた。

それだけ不戦協定を結ばざるを得なかったのが嫌だったらしい。

部隊を率いている人物と、その監視に派遣されてきた相手は帝国内部の政治闘争に目がいってる上、帝国とそれ以外みたいな判断をするような御仁で。

 

一方で、祭り上げられていた皇女ソフィアは、国境地帯の平和を望む穏やかな性格をしていたのは、救いではありましたね。全員敵対路線だったら、国境が更に騒がしくなってしまったでしょうし。

……まぁ怪しい動きをしている輩はいるようですし、物騒な魔法陣も見つかっているので不安材料は尽きませんが。

 

今回もトールは相変わらず絶好調でモノづくりをしています。

誇大な謳い文句をストレートに受け取って、実際にその効果があるアイテム作りだしちゃうのは本当にやりすぎなんだよなぁ。

誤読したUVカットパラソルで、本当に光魔法減衰させることに成功するし。

盗難回避のチェーンロックの「街路樹や電柱につければ、大地に結び付けられるから取られないよね!」的謳い文句を、本当に再現しちゃうし。

 

あくまで着ぐるみというか、ファッションアイテムのなりきりパジャマを変装アイテムにしちゃうし。

自分の発言に影響をうけたトールが、新たに便利で強力すぎるアイテムが作ったことを知らされて宰相が動揺していたのも、仕方ない事でしょうな……。