「みんなに愛されてるってことですよ、イザヤさんは」
イザヤがヨメに養われているヒモ状態だと、親戚にパートナーとして紹介するの面倒ですね、とかヨメが言い始めて。
錬金術アカデミーで教鞭をとって欲しいという依頼が、ヨメとマリーに持ち込まれて、それにイザヤもついていくことに。
ヨメの魔力補給役ってだけではなく、自衛のための武術を教える役割を期待されたそうです。
ヨメにマリー、ロゼッタと言うイザヤの周囲にいる女性陣は何だかんだ名の知れた錬金術師なわけで、生徒たちに歓迎されていたのは良かったですね。
……王立アルケミストガールズアカデミーっていう、女子校だったのはアレですが。ヨメ、イザヤのわきの甘さ知っているのに女子の巣窟に連れ込んでどうするの。
最初こそ人相の悪さに引かれていたけど、剣技の実演で普段と違う姿を見せてもらって、すぐに絆されている学生たちはちょろくて心配。
そしてイザヤはまた学園で、才能のある女の子と交流をもつことになるわけですが。
今回メインになるのは、隣国ノエリージュの王女であるノエル。
十三歳という若さありながら、ヨメやマリーが十五歳の時にまとめたようなレポートを、去年書き上げていた才女。
まぁ才能とか立ち位置があって孤立していたんですが……一人になった時にウキウキ歌ってる愉快な面もあるのが面白いな。
重い物背負い込んでる部分もあって、間違えた道に進みそうだったわけですが、イザヤが引き留めたのはお見事。魔神相手に一騎打ちでサクッと勝てちゃうイザヤ凄すぎ。