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「……なるほど、よくわかったわ。つまり私は今までに人生の貴重な時間をかなり無駄にしていたってことね」

「はぁ…………はい?」

「なんてもったいないことをしていたのかしら。これから食事は全部、部屋に運ばせて頂戴。食堂に行く時間があったら自分の好きなことをやる方がよっぽど有意義だわ」

 

WEBからの書籍化作品っぽいですけど、記事作成時点ではもう小説家になろうの原作は削除されてるみたいです。

戦乱の時代に辺境の国の王女ととして生まれたレティシエル。大陸全土が争いの炎で焼かれる中でも、辺境は多少は穏やかな時間を過ごせるときもあったようです。

けれど、隣国から攻め入られて国土を荒らされ国民も殺された。王国の至宝と言われた高度な魔術師であったレティシエルだけは確保しようという思惑はあったようですが……王族としての矜持を胸に、彼女は自ら命を絶った。

 

次に彼女が目覚めた時、レティシエルは千年後の未来に転生していた。

公爵家の令嬢ドロッセルの体に、レティシエルの記憶だけがある状態で……彼女はこれまでのドロッセル自身の記憶もなく、千年後の常識も分かっていなかった。

ドロッセルは魔力が無い体質であり……レティシエルの常識でいえば、「魔術」に天性の才能がある最高の体だった。

しかし現代においては、個人の持つ魔力量とそれによって影響される「魔法」と呼ばれる技術の方が一般的で……ドロッセルは無能令嬢扱いされていた。

 

現代の魔法技術はレティシエル目線では粗が多く、間違いを指摘して教師たちの常識を破壊して。

自分の知りたいことを知るために図書館通いを続け、同じく落ちこぼれ扱いされている令嬢や、前世の夫に似ている少年と出会い、彼らと交流していく過程でレティシエルが現代に少しずつ適応していく話ですね。

 

婚約者の王太子も、ドロッセルの家族や使用人も、彼女の事を無能と見下して低く扱ってきますけど。

魔法陣の改良なので才覚を示した彼女のことを、学園長みたいに認めてくれる人もいるのは、まぁ良かったですかねぇ。レティシエルの行動によって、色々と揺さぶられていく世界がどうなっていくのか、今後が楽しみではある。