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「前も言ったでしょ? たとえ、世界中の皆が貴方を間違っていると、認めないと言っても――私は、貴方の味方よ、東九条君!」

 

悪役令嬢として知られている彩音と許嫁という関係になった主人公。

孤立していた彼女と触れ合って、許嫁になったからには彼女の事を大切にしたいという気持ちもある。

一方で、彼にはこれまでの時間を積み重ねてきた幼馴染の少女が2人いて……。

 

その好意は明らかで、彼女達の友人だったり浩之の妹だったりと、周囲は事情を察していましたが。

主人公はどうも煮え切らない態度だったなぁ、というか。一応過去に心が揺れ動いた時に、幼馴染サイドから踏みとどまるような対応されたことで、ぬるま湯状態で停滞していたっていう部分もあるようですけど。

 

許嫁としていきなり彼の間近に迫ったヒロインが現れた以上、これまで通り「3人仲良く」みたいな状態でいられるはずもなく。

外野に背中を押された結果として、少し前進した関係を築くことになる話。総じていうと、1巻分費やしたわりに進まなかったというべきか。

まぁ長らく停滞していた以上、大きな一歩ともいえるでしょうが……1巻ほどは刺さらなかった。今後どう展開するか次第かな。