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「だから私は、友崎くんががんばって自分を変えることは、とても素敵なことだと思います」

 

夏休みに突入しても、日南のレッスンは休みなく続くことになって。

以前マネキン買いした友崎の服が季節に合わなくなってきて、そうするとまたしても友崎には見栄えのする服がない、という問題が出てきて。

外で会うために気を配ろうとはしたものの、「案の定しょうもない格好できた」と初手ダメだしされちゃってましたからね……。

 

日南以外の女子と2人で出かけるというのを小さい目標として、少し前から付き合いが生じてきた中村たちのグループが夏休み中に行う合宿に、日南の口利きで参加することにもなって。

 

付き合いが増え、身だしなみにも気を配る。そうすると当然のように、金銭的な問題が出てくるわけで……。

そこで日南からバイトでもすれば、と提案されることにもなって。

菊池さんの連絡先についても、日南が許可を取ってくれた上で仲介してのことだし。少しずつ友崎くんも変わってきているけれど、まだまだ未熟な部分もあるのが、近道なんてないから努力あるのみ、というこの作品らしさが現れていて良いですね。

 

まぁ日南と友崎、似ている部分は有れど結局は他人なので、終盤方針の違いなんかも出てきたわけですが。

未熟故に間違えることもありながら、自分のやりたい事を見つけて前を向いたのは良かった。

 

その背中を押したのが、菊池さんっていうのも個人的には好きだなぁ。

友崎は、日南からのアドバイスをもらいつつリア充グループとの交流を進め、世界を広げているわけですが。

菊池さんは所属しているグループが違うから、別軸で話し進んでるんですよね。中村たちだと友崎対リア充複数、とかになりますけど。菊池さん相手だと一対一ですし。彼女の性格もあって、穏やかな空気感があって安らぐ。