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「ですです! だからクイーンを動かすなら、努力のコスパを上げることですね!」

 

3巻だけで夏休み編を終えて、もう2学期に突入してるのでわりとサクサク進行している感じがありますね。

日南と一度すれ違い、今までとは違う形での青春ゲームへの挑戦を行うことになった友崎。自分なりの「自分の育て方」を見つけて、楽しむ余裕も出てきたようです。

そんな中で出された課題が、クラスの観察。空気を感じ取って、他人の発言の意図をくみ取って、状況判断能力を磨くトレーニング。

 

そういう課題を与えられた後に、球技大会が開催されることとなって……。

そこでクラスカースト上位だが、友崎の交流してる面々とは別グループにいるエリカ一党が口出しして、地味なグループに属する少女平林さんを女子の代表に祭り上げることに。

今のクラス内にどんな空気が醸成されているのか、エリカたちにどんな意図があるのかをしっかりと観察して、読み取れているのは偉い。大分わかりやすかった面もあるけど。

 

集団の難しさについて考えていたところ、日南から新たな課題として出されたのが「エリカたちにやる気を出させる」というもので。

自分一人で考え込むんじゃなく、バイト先の知人や菊池さんのような自分の友人に意見を貰いつつ、それっぽい道を作ってみせたのはお見事でした。

……そこで終わってればハッピーエンドだったんですけどねぇ。良い「空気」もあれば、悪い「空気」もあるわけで。

 

面倒くさそうな仕事を押し付ける、くらいならまだしもそれが嫌がらせに発展しては良くないですよ。

対象となったのはみみみの友人であるたまちゃんで、みみみも日南もそれぞれの考えを持って動いている中、友崎もたまちゃんと話をしにいって。

その上でたまちゃんの返答は予想外だったので、驚きましたねぇ。いやはや強い。