「まあ、はっきり言ってお前が自分のこと下げんのはもう、究極言えば自由だよ、勝手にしろ。けどな」
(中略)
「――お前が自分を下げてるとき、お前のことを好きでいてくれてるやつは、悲しんでんだよ」
この物語の合間で、アタファミ1位と2位である友崎と日南はバトルを繰り広げていたわけですが。
5本先取ルールの中での1本とは言え、日南が友崎に勝利する場面も見られて、リアルの青春模様とは違うところでも研鑽積んでるなこの2人……。
初めて1本とったのが嬉しかったのか、わざわざチャット送ってくる日南と、負けず嫌いなのでその後の1本しっかりとって5勝1敗で総合では勝利を譲らなかった友崎のやり取り、割と好きです。
今まで日南から出された課題には「告白する」とか「付き合う」っていうものもあったわけですが、その都度先送りにされてきて。
今後の課題の参考とするために、いまの友崎が果たして好きなのは誰なのか、と日南に聞かれ……少し時間をもらうことにした友崎。
またしても先送りにしたと言えばそうなんですが、その中で今回はしっかり考えてはいましたね。
考え中もしっかり小さな課題を出してくるあたり、本当に日南は油断ならない教師です。
まぁ仮に日南の課題がなくても、時間が流れている以上学園行事とかもやってくるわけですが。12月に学園祭やるのは、珍しいのかな? 自分の出身校は早い時期にやってたから新鮮です。
菊池さんが書いた小説を読ませてもらったり、文化祭実行委員に立候補したり、イベントをこなしていく中で、菊池さん執筆の台本で演劇をしないかと提案したりしてましたし。
友崎から発信することも結構増えてきた印象ですが……まだ彼には自信がなくて、踏み出せない場所があった。そこにみみみからの衝撃発言だったり、友崎の変化を見てきた水沢からの言葉だったりがあって、友崎がまた一歩進めた感じがして終盤の展開は特に良かったですね。