「邪魔をするなら 排除するだけです」
VRゲームにログインした状態で殺されてしまった主人公は、気が付いたらゲームの世界に入り込んでいた。
日本人霧島景久として生きた記憶を持ちつつ、ゲーム世界のテオドール・ガードナーとしての記憶もある彼は、伯爵家の愛人だった母が亡くなってから引き取られた関係で、異母兄にいじめられていた。
しかし、日本人としての記憶を取り戻した彼は、ゲーム時代と同じように魔法を使うことができて……無事に撃退。
その力を頼りに、唯一の味方になってくれていたメイド・グレイスを連れて家を出ることを決意。
ゲーム本編からすると7年前の時代に転生したテオドールは、境界都市タームウィルズを訪れることに。ゲームと同じ歴史を辿るならば、政治が乱れ戦乱が起こる可能性が高いため、自分の力を磨く場を求めたみたいですね。
迷宮に挑もうとした彼を新人と侮り、襲撃を試みた冒険者との対人戦も問題なく行えていたし。
彼らが切り札として切ってきた、制御できない召喚魔法によって呼び出されたマンティコアですら撃退するし。
亡き母の知人でテオドールを気にしてくれていたロゼッタが同行していましたが「教えることが無い」というのも納得の実力があるんですよねぇ。
それでも妥協することなく、研鑽しようって言うんだから真面目ですよね本当に。
コミック1巻時点で、道中で手助けした貴族令嬢アシュレイと良好な関係を築き、今後に影響するだろうと考えてグレイスとの関係についてもハッキリとさせてるし、自己研鑽もコミュニケーションも疎かにしてないのが良い。