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「なんかその計画、私に酷くないですか?」

十面の雨妹の両肩に、立勇が手を置いた。

「雨妹よ、私もな、いい加減に、帰りたいのだ」

 

慣れない土地で無理に痩せようとしていた公主に、佳には佳ならではの美人像がある、と新しく作り上げようとしてその気にさせていくあたり雨妹は強かでしたねぇ。

少しずつ公主の気持ちを前向きにして、夫の利民の伝手も頼りに公主を仕立て上げていったのはお見事。

……後宮育ちのはずが、肝心のところの知識が不足していた公主にしっかりそのあたり伝えていたのも、序洲の事を思えば結構重要なのでは。

 

集大成である207Pの挿絵は本当に美人さんになっていて、感動すらしましたね。

……まぁそのために太子付きの立勇や、雨妹につけられていた皇帝の影だったりが長期間都を離れる羽目になっていたわけですが……。

色々と思う所のある立勇が利民と一緒に海賊殲滅に動いていたの、ちょっと笑っちゃいました。

 

海賊騒ぎの時に、雨妹の医療知識が役に立った場面もありましたし。

その合間にしっかり自分の欲求も満たして美味しい物食べてるし、なんだかんだこの世界に適応してますよねぇ、雨妹。

書き下ろし短編『お礼をする人、される人』で密かに雨妹の護衛につけられた影たちの会話が出て来てましたが、雨妹が不憫に見えないし、むしろ幸せそうだって言われてましたしね。