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「あの子ってさ、いつもニコニコしているでしょ。私達に心配かけないようにって。でもね――」

(略)

「――さっき見た笑顔は全然違った。じぃじと一緒だって、本当に心の底から嬉しそうに笑っていたの」

 

ミラの活躍によって、イラ・ムエルテの最高幹部の一人を捕らえることに成功したニルヴァーナ陣営。

おまけにカグラと渡りがつけられて、情報抜き放題なのが凄まじいですねぇ。

最高幹部4人の内1人はミラが捕らえ、もう1人はファジーダイスが標的とした公爵であり捕縛済み。残り2人の内片方が、巫女に嫌がらせしている変態で……その対処にミラが動くことに。

最後の1人は大規模盗賊団を組織しているために、別のプレイヤー国家の応援も検討する流れとなって、最高幹部への対処は問題なくできそうでしたけど。

 

4人の上にもう1人ボスがいて、その所在を掴むために最高幹部4人がそれぞれ持っているアイテムが必要とか言われたのは面倒でしたね……。

公爵は既に捕まっているから、彼が持っていたアイテムが欲しいとなれば、政治的な交渉が必要になってくる案件ですし。

 

ミラが巫女イリスのところから離れても、ヴァルキリー達みたいな召喚対象を置いていくことで代用できるの、使役系術士の強みですよねぇ。

ちゃんと読書家のイリスと話が通じそうな子を呼ぶあたり、意外と気配りできるんですよね、ミラ。召喚術が絡むとちょっとテンションバグるけど……。

 

変態幹部のところに行って叩きのめしていましたが、まぁいうことはないかな……。

ミラ、たまにその場のノリで適当なこと言って逃げる癖ありますけど、なんかそれが上手くハマってたのには笑いましたが。

 

巻末EXエピソードは『運命の導き 前編』。

カグラがティリエルと、封鬼の棺に異変が無いか調査に行ったときのお話。一緒に行動して甘味食べてる挿絵があって可愛かった。

封印事態には異変はなかったけれど、その近くでカグラとティリエルの2人もハッキリとはつかめない術の痕跡を見つけて……。

その犯人を突き止めようとしたらティリエルの知人であった、と。カグラ、ティリエルと協力して新しい式神創り上げていたし、ティリエルの知人からも知識を伝授してもらえそうだしで、ミラと同じで九賢者は本当に自己研鑽に余念がありませんなぁ……。