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「あなたが『救い』といってくれているように、その言葉が、あなたが、いえ……視聴者の皆さんが私にとっての『救い』なんですよ」

(略)

「無理に変わる必要なんてないですけど、新しく何かを始めると――意外と意識も変わってくるものですよ。私はVTuber始めてからは毎日が凄く楽しいですし、こうして皆さんとやり取り出来てるのが本当に嬉しいです」

 

VTuber神坂怜の配信は、相変わらず。

爆発的に登録者数が伸びるではなく、サジェストに『炎上』と残り続けるなどマイナスイメージも払拭できていないのが常態化してるのは、まぁ良くはないんですが。一度ついたイメージカエルのってなかなか難しいですからねぇ……。

ある意味安定はしてるし、怜自身もVTuberとしてはブレないのでそこは安心してみてられますねぇ。怜の中の人はいろいろと闇深そうなので、活動を通して救われて行って欲しいものですが……。

良い仲間には恵まれているものの、そのあたりはじっくり進行だからなぁ。

 

さて今回は、急遽代役としてFPS大会に参加することになった朝比奈先輩に声を掛けられ、男子VTuber三人チームで挑む事に。

緊急参加なのもあってポイント扱いされたりする状況もありましたが、エンターテイナーとしてやり切ったのはお見事。

……途中、ランドマークとか各チーム情報のせたMAP情報とか作って公開してる当たり、相変わらず凝り性ですねぇ怜。

今回の彼のパワポ芸で面白かったのは、柊先輩と一緒に担当したソシャゲ案件で専用のアカウントもらったから全キャラ使って使用感を反映したダメージ計算機とかまで作り出しているところ。もう君が攻略サイト運営しなよ……。

 

あと大きいのは別のサイトで動画配信者として活動していた人物が、後輩VTuberとして加入――いわゆる『転生』をすることになって。

男女ペアでの開始でしたが、前世のリスナーのこともあってまた怜の登録者数抜かされれちゃった……。でも、裏で怜に相談してくれたり、ちゃんと先輩としてみてくれてるのあったかくて良いですね。

後輩のミスがあった時もフォローに動いてましたし、本当にそういうところだぞ、怜。

 

最後の章が『閑話 とあるリスナーの話』で、怜リスナーのエピソードだったんですが……。掲示板で色付き固定ハンドルになってる人物でびっくり。あれ、「ガチ恋ネキ」だったのか。他はモブスレッドとか、FPSのソロマスターとか、シスターとかで分かりやすかったんですが、なるほどなぁ。

1巻でのリアルイベントで人生相談の様相を呈していた時から思っていましたけど、なんで脱サラのリスナーはこんなに濃いのだろうか……。面白いですけどね。